あなたの自伝を展示する博物館 - 1926年生まれのソウル市民、キム・ジュホ
今回開かれる展示会は、2019年ノウォン(蘆原)区に建立予定の「市民生活史博物館」の開館を広報するための展示会で、平凡なソウル市民であるキム・ジュホ氏の私的で日常的なライフヒストリーに関する資料が展示される。
日本による植民地時代の教育熱や教育制度について知ることができる京畿中学校の受験票(1939)と卒業証書(1944)、当時の銀行員の月給(3,940ウォン)が記されている朝鮮殖産銀行の任命状(1948)、結婚式のアルバムや招待状(1955)など近現代の教育・結婚・職場生活に関わる資料などが展示される。
特に、1955年にチョンノ(鍾路)の結婚式場で新式の結婚式を挙げたキム・ジュホ氏の結婚式のアルバムでは、スーツを着た新郎とブーケを持ってチマ・チョゴリを着た花嫁の姿、告天文の朗読、新郎新婦が退場する時に小豆と大豆を撒く様子、ユソン(儒城)温泉に新婚旅行に出発する様子などがあり、伝統的な結婚式と新式の結婚式の過渡期であった当時の様子を知ることができる貴重な資料だといえる。