トンニンムン(独立門)120年の旅
中国との交流に重要な役割を果たしていたウィジュロ(義州路)で、中国の使節を迎えていたヨンウンムン(迎恩門)を取り壊した場所に建てられたのが、トンニンムン(独立門)である。トンニンムン(独立門)の建設は、中国や日本だけでなく、すべての列強からの独立を宣言したものであった。建築費用は独立新聞を通じて集められた募金によりまかなわれ、政府官僚や皇太子、一般人、外国人など様々な人々が参加した。
展示されている遺物には、トンニンムン(独立門)の定礎式に関する記事が掲載されている『The Korea Repository』と『独立新聞』、ヨンウンムン(迎恩門)とトンニンムン(独立門)の写真が掲載されている外国人が発刊した近代の書籍、そして日本による植民地時代の観光地はがきやリーフレットなどが展示されている。また、ヨンウンムン(迎恩門)から今日のトンニンムン(独立門)に至るまでの写真を大型映像で放映している。
建設されて120年の間、切り下げられたり、歪曲されたりもしたトンニンムン(独立門)の存在の意義について、今回の展示会を通じて再び振り返ることのできる機会となれたら幸いである。